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デザイナーの頃、僕はひどく太っていた。だから、のび太と呼ばれていた。なぜのび太なのかは分からなかったが、そんなことは気にしていられなかった。ぼくはひどく忙しかったから。
週100冊の雑誌のレイアウト。それは、殺人的な仕事量で、僕はろくに睡眠時間もとれず、毎日会社に寝泊まりする毎日だった。編集請け負い会社は小さい会社で、社員は5人いたが、1人は営業。僕が1人でレイアウト。社長を含めた残りの3人が、編集とその他雑事や経営に関わる諸仕事に従事していた。自転車操業の見本のような会社だった。少人数な割に、仕事のできる人間が集まっていたので、信頼はあったのだ。だから、様々な出版社から依頼される週100冊の雑誌に、部分的に、全般的に、関わらせてもらっていた。
最初は、40分をかけて、一人暮らしのアパートから電車通勤していた僕だった。しかし、残業三昧で、会社に寝泊まりすることが多くなるにつれ、アパートに帰ることがどんどん少なくなっていった。ついに、月に4、5回しか帰宅しなくなった時、僕は思い切ってアパートを引き払ってしまった。
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